精神病の種類:精神病の診断とチェック

精神病とは、脳の働きに何らかの不備があって起こる病気のことです。精神病には、『三大精神病』と呼ばれる病気があります。双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、てんかん、の3つです。現代において多く広まってきている「うつ病」は正確には、「気分障害」と呼ばれる病気の一種です。統合失調症、双極性障害、うつ病はあとで触れるとして、ここではその他の精神障害について触れてみましょう。○睡眠障害 寝入れない、深い眠りにつけない、早く目がさめてしまう。他の病気との併発が多い症状です。○パニック障害 人ごみなどの一定の環境におかれると、発作が起き、本人は死ぬかと思うほどの発作を感じるのに(例: 心臓の動悸が激しくなる、息ができなくなる)、内科に行っても原因がみつからない。また発作がこないか心配になって、外に出られなくなるケースも。ストレスが原因で起こります。○強迫性障害 何度も手を洗ったり、鍵やガスの元栓を確認しなければ気が済まなくなる。躁うつ病と関係があるという説があります。○拒食症 食べたくない、食べても吐いてしまう。若い女性に多いのが特徴です。○過食症 拒食症の反対です。異常な量の食べ物を食べ、吐いてしまいます。故ダイアナ元王妃がこの病気だったのは有名です。○解離性同一性障害(多重人格) 幼少期の虐待などの過剰なストレスによって、1人の中にいくつもの『人格』ができてしまう。入れ替わり立ち代わり人格が変わる。(参考:「24人のビリー・ミリガン(上・下)」ダニエル・キイス著) ○薬物依存症 大麻、シンナー、マリファナなどドラッグへの依存。ドラッグの成分が脳にはたらきかけるので精神科の対象です。脳が萎縮して最終的には身も心も滅ぼすことに。○アルコール依存症 薬物依存症の一種。日本では26人に1人がアルコール依存症で、酒に対する禁断症状が出るのが特徴です。基本的な治療は「断酒」。○痴呆性疾患 認知症。これも精神科の領分なのです。記憶障害、人格障害などをともないます。

精神病の原因と治療

これら精神疾患の原因となるのは、主に・遺伝(内因性)・ストレス(心因性)・怪我(外因性)です。たとえば、頭を強く打ったあとに、人格が変わるなどの症状がでることも実際にあることなのです。事実、精神科では最初に、身体面の検査を事細かにします。外的損傷による精神障害の可能性をたしかめるためです。しかし精神病は脳の疾患であり、脳はいまだ人間の手で解明されていない部分が数多くあります。対症療法が主なのが現実です。まずはお医者さんにかかってみてください。精神科、神経科、心療内科、と名前がいろいろありますが、インターネットなどで評判を調べてから初診の申し込みをすると良いでしょう。また、精神病を治療する上で、「入院」という選択肢があります。ご家族の負担を減らす、そして何より本人のために、プロの医療チームが24時間すぐにサポートできる病院での生活が、病気の症状改善に大きく役立つでしょう。精神病には、投薬や休息と同時に、本人と周囲の理解が不可欠です。どうか理解の手をさしのべてあげてください。

統合失調症について:精神病

精神病の病名など:統合失調症は、以前は「精神分裂病」 「分裂症」と呼ばれていた病気です。文献をたどれば、ギリシャ時代からこの病気について記述があります。120人に1人が罹患する可能性がある、そうめずらしい病気ではありません。実際に患者さんと会ってみても、「全然普通の人で驚いた」との声もあります。経過の安定した患者さんは、普通の人とほとんど変わらず、社会生活ができるのです。症状としては、幻覚、妄想などが起こります(陽性症状)。意欲・集中力の低下、ひきこもりになってしまうケースも(陰性症状)。本人は、非常につらい状態です。原因は未だ不明です。遺伝するもの(素因)、脳で放出されるドーパミンやグルタミン酸などの関係によるもの、という説があります。また、ストレスも大きく関わってきます。精神病の決定的な引き金になるのは、やはりストレスなのです。ここで幻覚と妄想について触れてみましょう。幻覚にはいろんな種類があります。聞こえて来る自分にしか聞こえない声を、「神からのお告げ」「異星人からのSOS」などと思い込んでしまうこともあるそうです。 妄想にも種類があります。自分が誰かに見張られている(注察妄想)、他人が自分を害しようとしている(被害妄想)、自分は神だと思いこむ(宗教妄想)…これはどうやら幻覚と深い関係があるようです。幻覚と妄想は、お薬で症状を改善することができます。しかし、症状が治まっても、幻覚や妄想は精神を非常に消耗するため、中長期的な休息が必要となります。患者さんのご家族は、幻覚と妄想について、距離をとることが大切です。患者さんが訴えてきても、相づちをうつ程度にとどめておきましょう。これはあくまで病気の症状であることを忘れないで下さい。しかし、幻覚や幻聴について訴えてきたことは、お医者さんにご家族の方から報告するのがいいでしょう。

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