躁うつ病を理解することは治療の第一歩です。家族友人はどのように接し方に心がけることができるでしょうか。
鬱に、躁が加わったっ状態を躁うつ病、または双極性障害と言います。うつは、、気分が落ち込み、何もしたくない、何もかも面白くないと感じる病気ですが、、躁は対照的に、気分が浮き浮きします。周囲が振り回され、困惑するほどに高揚した状態になります。躁うつ病は、その両方が交互に繰り返されます。
躁状態になりますと、自分には何でもできる大きな力があるように感じます。そのため中には数時間しか眠らずに、忙しく活動的に過ごす人もいます。ですが、そうした高揚感が頂点に達すると、急に不安感に襲われ、攻撃的で破壊的になりなります。そして時に理由もなく、苛立って家族や友人などに食ってかかったり、激怒するなど,自分をコントロールすることができなくなります。そうすると、今度は急に疲れ果て、自分はだめな人間なんだと、涙もろく落ち込むようになります。そのように高揚感と落ち込みの落差は、非常に大きくまるでジェットコースターに乗っているようだと表現する患者さんは少なくありません。
躁うつ病の原因は、はっきりとは分かっていません。考えられる1つの要因として、遺伝的なものがあります。ある研究によりますと、近親者に躁うつ病患者がいる場合、そうでない人と比べ10倍から20倍近く発症率が高まるということです。
また、躁うつ病になる前は、快活で、明るく元気でみんなから好かれるタイプという人は少なくありません。社会的に目立つ、有名人の人の中には躁うつ病を患っている人もいます。明るく元気で、バイタリティーがあったのに突然自殺したという有名人の中には、躁うつ病に悩まされていたという方もおられるのかもしれません。
躁うつ病の診断は、専門家でも非常に難しい場合があります。なぜなら、症状のあらわれ方が、患者によって、また同じ患者でも異なるからです。躁と鬱をそれぞれ何か月か経験し繰り返す人は少なくありませんが、中には数年間鬱的な状態を経験したあと、その後、再発し躁状態が再び現れる人もいます。
もし、躁うつ病かどうかチェックした上で、躁うつ病と思える状態が生じているなら、早い段階で専門家に相談し治療することをお勧めします。生化学的なバランスの乱れが関係しているなら,薬が処方されるでしょう。また,カウンセリング・プログラムが勧められるかもしれません。いずれにせよ、診てもらうことを恥ずかしいと思わずに、まずは専門家に助けを求めましょう。
躁うつ病患者の家族や周囲の友人はどのように助けになることができるでしょうか。もし、躁うつ病の兆候が見られたなら、本人に病院で診てもらうように勧めることができます。その際本人は病院に行くことを恥ずかしく思うかもしれませんので、決して恥ずかしいことでないことを親切な仕方で説明しましょう。また躁うつ病と診断されたあとの接し方は大切です。心から支えるようにしましょう。まずは、躁うつ病について理解を深めることができます。この病気について、調べるならば、どんなに大変な病気かがわかり、心もこもった同情心を抱く助けになることでしょう。また、病気をその患者を切り離して考えることも大切です。病気になったのは、その人のせいではありません。引き続きその人を受け入れるように致しましょう。